インフィニオン、IRの買収を完了:ビジネスニュース M&A
インフィニオン テクノロジーズ(Infineon Technologies)は、インターナショナル・レクティファイアー(IR)の買収を完了した。
インフィニオン テクノロジーズは2015年1月13日、インターナショナル・レクティファイアー(IR)の買収を完了したと発表した。
インフィニオンは2014年8月20日、IRを現金約30億米ドルで買収すると発表。IRの発行済み株式について1株当たり40米ドルを支払うことで承認された。その後、関係当局の承認を取得するとともに、IRの株主投票では99.5%の大多数を持って承認されたという。
なお、IR社長のRobert LeFort氏は、インフィニオン米国地域のプレジデントを兼務する。
今回の買収による利益率への貢献は、遅くとも2017会計年度には、インフィニオンが各期を通じて目標とする事業部利益率15%以上を達成する見込みだという。
インフィニオンは、同社とIRにはさまざまな補完関係があるとする。特に次世代パワー半導体では、Si、SiC、GaNベースのパワー半導体製品群がそろうことになる。インフィニオンの2014年会計年度(9月決算)の売上高は43億ユーロ、従業員は世界全体で2万9800人。IRは、2014年会計年度(6月決算)における売上高が11億米ドルで、従業員数は4200人。
- インフィニオン、IRを30億ドルで買収
インフィニオン テクノロジーズが、インターナショナル・レクティファイアー(IR)を現金約30億米ドルで買収すると発表した。買収は2014年後半あるいは2015年初頭に完了する見込みである。
- IR買収で2位東芝を引き離すインフィニオン、「相乗効果で利益率も改善する」
Infineon Technologies(インフィニオン テクノロジーズ)は東京都内で記者発表会を開催し、IR(インターナショナル・レクティファイアー)を30億米ドルで買収する件について説明した。Si/GaN/SiCパワー半導体をはじめ、製品群の拡充や製造拠点の最適化などによる利益率の改善で、2017年会計年度には利益率15%を目指す。
- インフィニオンとUMCが関係拡大、車載向け130nmパワー半導体製造で合意
Infineon Technologies(インフィニオンテクノロジーズ)とUMC(United Microelectronics Corporation)は、車載用途向けパワー半導体の製造委託で合意した。インフィニオンの車載用途向け130nmプロセス技術「SPT9」を用いて設計されたパワー半導体を、UMCの300mmウエハーファブで2018年前半より量産を開始する。
- IRジャパン、GaNデバイスの開発ロードマップ示す
インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)、「TECHNO-FRONTIER 2014」(テクノフロンティア/2014年7月23〜25日、東京ビッグサイト)において、小型IPM(インテリジェントパワーモジュール)「μIPM-DIP」ファミリや、第2世代IPM「IRAM Gen2」ファミリを紹介した。また、GaN(窒化ガリウム)によるパワー半導体の開発ロードマップなども示した。
- IRが2014年4〜6月期の決算を発表、買収合意で今後の業績見通しは発表せず
インターナショナル・レクティファイアー(IR)が、2014年度第4四半期(4〜6月期)の業績を発表した。売上高は前四半期比で10.5%増、前年同期比でも7.6%の増加となった。IRは、Infineon Technologiesによる買収を発表したばかりである。この取引を見込んで、今後の業績の見通しは発表していない。
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