3回目の修正原稿をメールで送りつけた直後に、レビューを頼んでいた後輩から、ようやく電話がかかってきました。
江端:「遅い! 原稿、編集部に提出してしまったじゃないか!」
後輩:「今回は、特にコメントありません。良い出来だと思います」
江端:「うん。今回は、嫁さんも娘も絶賛してくれたようだし、久々のヒットになるかもしれない」
ちなみに、前々回の「京都議定書を「トイレ」と“あれ”で説明しよう」では、嫁さんが、ドラフト原稿の横で爆睡していました(本当)。
後輩:「それにしても、何度言っても『くどい長文』が直りませんねえ。まあ、今回は内容が良かったのでギリギリO.K.としましょう」
江端:「お、おう」
後輩:「それと、今回は『あの鬱陶しい(うっとうしい)計算』が少ない点は評価できます」
江端:「『鬱陶しい計算』?」
後輩:「江端さん。親切のつもりで付録に解説までしているのでしょうが、『フーリエ変換』なんぞ、誰も興味ありませんよ。私たちが知りたいのは、結果だけで、そのプロセスなんぞ、どーだっていいんですから」
江端:「いや、それを否定されると、この連載の趣旨が崩れてしまうのだが……」(「数字」に落とせば見えてくる!? 時事問題をエンジニア的視点で読み解くを参照)
後輩:「いずれにしても、今回の新連載(ダイエット編)は、第1回としてはよいです。むしろ、よすぎるくらいです。だからこそ、私はとても心配しています」
江端:「何を?」
後輩:「回を追うごとに、どんどん面白さが減っていくことを、です。あの『英語に愛されないエンジニア』の二の舞になるのではないかと思うと、私は本当に心配です」
江端:「失敬なこと言うな! 『英語に愛されないエンジニア』は、全編大絶賛の桜吹雪の中で、最終回の花道を迎えただろうが!」
後輩:「……江端さん」
江端:「な、何だよ」
後輩:「それ、本心から信じていますか?」
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