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無線LANを2次元で行うシート媒体通信、同時に電力も供給WTP2015/ワイヤレスジャパン2015

情報通信研究機構(NICT)は、「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2015(WTP2015)」(2015年5月27〜29日、東京ビッグサイト)で、電力とデータのやりとりができるシート媒体通信などのデモ展示を行った。機器などをシート上に載せるだけで、カプラを介してデータや電力を供給することができる。

» 2015年06月02日 13時30分 公開
[馬本隆綱EE Times Japan]

 情報通信研究機構(NICT)は、2015年5月27〜29日に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレス・テクノロジー・パーク2015(WTP2015)」で、薄いシート型媒体(通信シート)を利用して、シート上に置かれた車両型玩具やモータなどに、電力やデータを供給するデモ展示などを行った。

 通信シートは、マイクロ波をシート内に閉じ込めることによって減衰を抑えることができ、非接触による給電および信号伝送を実現するシステムである。シート上に置かれた機器は、物体側に取り付けられたカプラあるいは電極を介して電力や信号を受信する仕組みだ。通信シートの構造は、メッシュ層とシールド層の間に誘電層が形成されている。この構造が、「導波管の役割を果たしている」(説明員)と話す。表面にはプラスチックの保護層が設けられている。

 展示ブースでは、通信シートを利用して車両型玩具やLEDランプ/モータに対する給電や、ウェアラブルセンシングシステムのデモ展示を行った。

通信シートを利用して車両型玩具やLEDランプ/モータへ給電するデモの模様
通信シートを利用したウェアラブルセンシングシステムのデモ展示

 薄いシート型媒体による通信のメリットについて、「一般的な無線LANだと電波は3次元的に広がるが、通信シートであればその拡散は2次元であり、シート上に限られる。このため、信号の減衰を抑えることができる。従来のようなアクセスポイント同士の干渉も少ないため、高速で高品質な通信が可能となる」(説明員)と話す。現状では、通信シートを利用したスマートフォンの充電はできないが、「アレイアンテナを使ってビームを絞り、特定領域に集中して電力を送信すれば、スマートフォンを充電することも可能である」(説明員)と述べた。自動車内における充電システムなどが検討されているようだ。

 シート媒体通信に用いるフレキシブルシートは、帝人と共同開発した。なお、イトーキは通信シートの技術を用いて、オフィスなどで用いる2次元LANシステム「LANSheet」を実用化している。

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