サンディスクは、Type-CコネクタとUSB3.0コネクタを搭載したデュアルUSBフラッシュメモリ「サンディスク デュアル USBドライブType-C」を7月より出荷開始する。USB Type-C対応モバイル機器からPCなどへのデータ転送やバックアップが容易に行える。
サンディスクは2015年6月17日、Type-CコネクタとUSB3.0コネクタを搭載したデュアルUSBフラッシュメモリ「サンディスク デュアル USBドライブType-C」を7月より出荷開始すると発表した。USB Type-C対応モバイル機器からPCなどへのデータ転送やバックアップが容易に行える。
今回発売するデュアル USBドライブType-Cは、記憶容量が32Gバイトで片方にType-Cコネクタを、もう片方にUSB3.0コネクタを搭載した。回転式のキャップにより、使用していない側のコネクタをカバーして保護する構造とした。MacBookなどUSB Type-C対応機器と従来型USB3.0/2.0搭載のPC間で、大容量のデータも短時間で転送することができる。市場売価(税別)は1万円程度と想定されている。
SanDiskでリテール製品マーケティング担当のバイスプレジデントを務めるDinesh Bahal氏は、Type-C対応機器の市場性について調査会社のデータを引用し、「全世界のスマートフォン売上台数の中で、Type-Cコネクタ搭載比率をみると、2015年には約8%だが、2019年には約57%になると予想されている。過半数のスマートフォンにType-Cコネクタが搭載されることから、2019年がターニングポイントになる」との見方を示した。
Type-C搭載機器市場が拡大する要因として、4つを挙げた。その1つがパフォーマンスだ。Type-C Gen2ではデータ転送速度が最大10Gビット/秒となり、従来のUSB3.0に比べて2倍と高速である。2つ目がコネクタの形状だ。薄型で上下リバーシブル仕様となっているため、モバイル機器やタブレット端末などに適している。3つ目は最大100Wの給電が可能となる仕様だ。4つ目として、Google Chromebook PixelやMacBook 12、Nokia N1、LeTV smartphoneなどType-Cコネクタをサポートするプラットフォームが増加している点を挙げた。
デュアル USBドライブType-Cは、同社が提供する「メモリーゾーン」アプリとも連携している。このアプリを利用すると、スマートフォンの内蔵メモリに記録された画像や動画などのコンテンツを管理したり、外部のUSBドライブなどに転送したりすることができる。スマートフォンの機種変更時なども、いったんデータを外部に保存しておき、再び新しい機種に復元することも容易に行うことができるという。このアプリはほとんどのAndroid搭載機器に対応しており、Google Playストアから無料でダウンロードすることができる。
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