Freescale Semiconductorが、米国オースチンで恒例の開発者向けイベント「FTF(Freescale Technology Forum)」を開催した。Freescaleは、NXP Semiconductorに吸収合併されることが決まっており、今回が「最後のFTF」となる可能性も高い。
マイクロプロセッサとマイクロコントローラ(マイコン)の大手ベンダーであるFreescale Semiconductorが今年(2015年)も、恒例の開発者向けイベント「FTF(Freescale Technology Forum)」を開催している。開催地は米国のテキサス州オースチンである。
半導体ベンダーが単独で毎年開催する開発者向けイベントとしては、FTFは半導体業界では最大級のものと言える。FTFと同等以上の規模で開催していると言えそうなのは、Intelの開発者フォーラム(IDF:Intel Developer Forum)くらいだろう。
IDFがPCやサーバ、モバイル機器などの開発者を想定しているのに対し、FTFは自動車用電子機器や通信・ネットワーク機器、産業機器、健康・福祉機器などの開発者を想定している。これらの機器を開発するエンジニアの間で、FTFの知名度は高い。
半導体ベンダーの開発者向けイベントは開催規模こそ違うものの、おおよそ「数件のキーノート講演」、「数件〜数百件の技術講演トラック」、「展示会」で構成されている。FTFを構成する要素もおおむね、この3つである。ちなみに今年はキーノート講演が2件、技術講演が150件強あり、展示会に出品される製品と開発品は総計で250品種を超える。
参加者(来場登録者)は2000名を超えるとFreescaleは見込んでいる。開催期間は2015年6月22日午後から25日の午前まで。会場は米国テキサス州オースチンにあるJW Marriott Austinホテルである。
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