GLOBALFOUNDRIESは、早期退職者の募集人数、対象となる地域、コスト削減したい金額など、具体的な計画については明らかにしていない。GLOBALFOUNDRIESの全従業員が早期退職に応募できるが、「早期退職の対象となるのはIBMとの15億米ドルの取引*)で移籍してきた従業員とみられている」とも報じられている。
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GLOBALFOUNDRIESは当初、「IBMの半導体製造工場を譲渡された後、人員削減の予定はない」と述べていた。米国ニューヨーク州とバーモント州にあるIBMの工場からGLOBALFOUNDRIESに移った従業員は5000人といわれている。
Jones氏は、「M&Aでは多くの場合、人員削減が発生する。GLOBALFOUNDRIESはIBMから大量の従業員を引き取ったが、財務関連の情報を分析してみると、移ってきた従業員の数に見合うだけの売り上げがなかったのだろう」との見解を示している。
一方でJones氏は、GLOBALFOUNDRIESの22nm FD-SOI(完全空乏型Silicon on Insulator)プロセス技術には期待が持てると話した。同プロセスを適用したチップの量産は2016年に開始されるとみられていて、Jones氏は「2017年には売上高が増加するのではないか」と推測している。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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