「小型の飛行体を、長く飛ばすには、軽くすることが重要」(超小型飛行体研究所の宗像俊龍氏)という中で、極限まで重量を軽くした。ただ、宗像氏は「3グラム程度のマイコンボードは存在し、無線で遠隔操作することは、これまでの軽量マイコンボードでも可能だった」という。「Lazurite FLYのすごい所は、(920MHz帯の)無線で双方向通信が行えながら、3グラムという軽さを実現したことだ」という。
「これまで小型飛行体の評価は、飛んでいるところの見た目や、静的な風洞実験で行うしかなく、実際に飛んでいる状態のさまざまなデータを取得することができなかった。Lazurite FLYの双方向通信機能により、9軸加速度センサーなどのセンサー情報が得られるようになったことで、飛行体の改良がよりしやすくなる」と双方向通信の重要性を説明する。
ORIZURUは、160mAh容量のリチウムイオンポリマーバッテリーを搭載し、全重量は31グラム。飛行時間は「風など外的要因に大きく左右されるが、条件が良ければ1回の充電で10〜20分間程度飛行できる」という。ラピスでは、ロームとの共同ブースの特設ステージでCEATEC 2015期間中、ほぼ1時間おきに、ORIZURUの飛行デモを実施するとしている。
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