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洗濯物を自動で畳む! その名も“ランドロイド”これは近未来の家電なのか?(2/2 ページ)

» 2015年10月07日 12時25分 公開
[村尾麻悠子EE Times Japan]
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ロボットアームの開発に苦慮

 阪根氏によると、laundroidで最も苦労したのが、衣類を認識してロボットアームにつかませる、ということだった。「人間ならば、たくさんの衣類の中から1枚を選んでつまみ上げるのは簡単。だがロボットアームにはそれが不可能だった」(同氏)。画像認識技術でその点をクリアしつつ、これまでに約30種類のロボットアームを開発したという。だがそれらのロボットアームも、「衣類をつかんでは落とし、つかんでは落とし、ということを繰り返した」(同氏)。

 今回の共同開発において、パナソニックは、最初に発売されるlaundroidおよびlaundroid ALL IN ONEモデルにおいて、主に技術協力を行っている。一方の大和ハウス工業は、住宅総合メーカーとしての立ち位置からlaundroid HOME BUILT-INモデルにおいて協力する。なお、laundroidの製造についてはパナソニックが全面的に協力するという。

photo 左からパナソニック アプライアンス社 社長の本間哲郎氏、セブンドリーマーズの阪根氏、大和ハウス工業 代表取締役会長の樋口武男氏

「375日」を節約できる

 阪根氏は「洗濯物を洗う、そして乾かす。ここまで全自動でできる洗濯機はあるのに、なぜ“たたむ”はないのか。そこに気付いた時から開発がスタートした。私たちは“想像できるものは実現できる”と信じている」と語る。同氏は「1つの家庭で、一生のうち洗濯作業に使う時間は1万8000時間。このうち約半分が洗濯物を畳む時間に費やされる。これが全自動でできるようになれば、一生で375日を節約でき、空いた時間を他の活動に使えるようになる」と付け加え、「世界初」(同氏)の全自動洗濯物折り畳み機の可能性を強調した。

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