2015年も、2014年に引き続き、メモリを主力とするメーカーが上位をキープしました。その中でも、韓国勢は為替の影響もあり、米ドル換算では、売り上げを伸ばす結果になりました。米国のMicron Technologyが10%以上、売り上げを減らし、逆にSK Hynixは、4%増と伸ばし、順位が逆転し上位3社入りを果たしました。
2015年、業界を驚かせた買収劇を演じた新生NXP Semiconductorsが、6位になりました。12月に買収したFreescale Semiconductor分も含めた売り上げ規模は100億米ドルの大台を突破。なお、新生NXPは、車載半導体に限れば、世界シェアトップに立つことが間違いない状況です。
*)関連記事:フリースケール買収のNXP、車載半導体で首位ルネサスに肉薄か――世界半導体シェアは7位へ
2015年にInternational Rectifier(IR)を買収したInfineon Technologiesが8位になりました。新生NXPには及びませんが、IR買収により、競合のルネサス エレクトロニクス、STMicroelectronicsをかわして上位になりました。
*)関連記事:インフィニオン、IRの買収を完了
CMOSイメージセンサーが絶好調のソニーがIDMトップ10入りを果たしました。韓国勢を除き上位IDMは横ばい、ないし、売り上げを減少させた中で、10%以上の成長を実現しており、好調さが際だっています。
逆に、ソニーのトップ10入りで、10位圏からはじき出されたのが、ルネサス エレクトロニクス。利益面では回復傾向にあるものの、不採算事業からの撤退などに伴う売り上げ減傾向は2015年も続き、とうとうトップ10から名前が消えてしまいました。
なお、IC Insightsが発表した2015年の半導体メーカー売上高ランキングの速報値の詳細を知りたい方は、『2015年半導体メーカーランキング、ソニーが10位』をお読みください。
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