こうした5つの市場への注力を続ける中で、各市場に共通するトレンドであるIoTに対するソリューション強化を図っていくとする。IoTのエッジデバイスにおいて、物理現象を検出するセンサーから、センサーデータを情報化(デジタル化)するコンバーター、リニア製品、情報を伝送するインタフェース/RF製品までを包括的にそろえる製品群を組み合わせて、IoT向けソリューションを構築、提供していく。その際、情報を処理するためのアルゴリズムやクラウド上での解析アルゴリズムなど「ソフトウェアも含めたソリューション構築を目指している」(馬渡氏)という。ソフトウェアについては、社内開発の他、大学や新興企業への投資、サードパーティー企業との連携など多角的な取り組みを行って取りそろえていく。
その一環として、日本法人では、PTCの日本法人と協業関係を結び、PTC子会社のIoTプラットフォーム「ThingWorx」とADIの製品を組み合わせたIoTソリューションの提案をスタートさせている。また、ADIの主力製造拠点の1つであるリムリック工場(アイルランド)に生産効率向上などを目指すIoTシステムを導入。社内で、IoT/スマートファクトリーの知見を蓄積し、今後のIoTソリューション開発に生かしていく考えだ。さらに、「IoTのもとになる技術」(馬渡氏)と位置付ける5G(第5世代移動通信)向けビジネスの強化も図るとした。
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