今回の例では、simple_test.cに、以下のようなコールバック関数などを追加することで、連動させることができます。
void CALLBACK Displaythread(UINT uTimerID, UINT uMsg, DWORD_PTR dwUser, DWORD_PTR dw1, DWORD_PTR dw2) { /* printf("%3d %3d|%3d %3d|%3d %3d|%3d %3d|%3d %3d|%3d %3d|%3d %3d|%3d %3d|", (unsigned char)IOmap[4],(unsigned char)IOmap[5], (unsigned char)IOmap[6],(unsigned char)IOmap[7], // 入力1用の値 (unsigned char)IOmap[8],(unsigned char)IOmap[9], (unsigned char)IOmap[10],(unsigned char)IOmap[11], // 入力2用の値 (unsigned char)IOmap[12],(unsigned char)IOmap[13], (unsigned char)IOmap[14],(unsigned char)IOmap[15], // 入力3用の値 (unsigned char)IOmap[16],(unsigned char)IOmap[17], // (unsigned char)IOmap[18],(unsigned char)IOmap[19]); //入力4用の値 */ int input1, input2, input3, input4; if ((unsigned char)IOmap[7] == 255){ IOmap[7]=0;} input1 = IOmap[7] * 255 + IOmap[6]; if ((unsigned char)IOmap[11] == 255){ IOmap[11]=0;} input2 = IOmap[11] * 255 + IOmap[10]; if ((unsigned char)IOmap[15] == 255) { IOmap[15]=0;} input3 = IOmap[15] * 255 + IOmap[14]; if ((unsigned char)IOmap[19] == 255){ IOmap[19]=0;} input4 = IOmap[19] * 255 + IOmap[18]; printf("人感:%3d 温度:%3d 照度:%3d 屋外(未使用):%3d\n",input1,input2,input3,input4); /* IOmap[0]の仕様 1番点灯=1、 2番点灯=2、3番点灯=4 全点灯=15 IOmap[1]の仕様 赤のみ=2、 青のみ=4、両方 =6 */ if (input2 < 800){ // 照度センサ反応 IOmap[0] =15; IOmap[1] =6; } else{ IOmap[0] =0; IOmap[1] =0; } }
今回の“SOEM”ベースのホームセキュリティシステムのコストをざっくり計算してみました(ただし、燃やしたり、壊したり、回転させたり、余分に買ったものは含まれていません)。
商品名 | 単価(円) | 個数 | 小計(円) |
---|---|---|---|
高精度IC温度センサー LM35DZ | 120 | 1 | 120 |
照度センサー NJL7502L | 100 | 1 | 100 |
トランジスタアレイ TD62003AP | 50 | 1 | 50 |
焦電型赤外線センサーモジュール SE-10 | 850 | 1 | 850 |
24V LED電球(4個) | 1,200 | 1 | 1,200 |
ミニブレッドボード | 120 | 3 | 360 |
リード線(数十本) | 500 | 1 | 500 |
USB-Ethernet変換アダプタ | 1,100 | 1 | 1,100 |
15mフラットイーサネットケーブル | 1,129 | 1 | 1,129 |
10mフラットイーサネットケーブル | 918 | 1 | 918 |
合計(円) | 6,327 | ||
――うーん、今回の連載で切った自腹、こんなもんじゃないはずなんだけどなぁ。
ステッピングモーターや、安定化電源や、ネット詐欺とか、まあ、いろいろと出費がありましたからね。
今回、お金がかかっていないものとしては、以下があります。
商品名 | ゼロコストの理由 |
---|---|
EtherCATスレーブの全部 | 全部、借り物か、拾い物 |
AC-DC変換アダプタ | 同上 |
パトランプ | 同上 |
ソリッドステートリレー | 昔作ったものを転用 |
ベッコフさんから、EtherCATスレーブを貸与していただいたことは、やっぱり大きいですね。
江端智一(えばた ともいち)
日本の大手総合電機メーカーの主任研究員。1991年に入社。「サンマとサバ」を2種類のセンサーだけで判別するという電子レンジの食品自動判別アルゴリズムの発明を皮切りに、エンジン制御からネットワーク監視、無線ネットワーク、屋内GPS、鉄道システムまで幅広い分野の研究開発に携わる。
意外な視点から繰り出される特許発明には定評が高く、特許権に関して強いこだわりを持つ。特に熾烈(しれつ)を極めた海外特許庁との戦いにおいて、審査官を交代させるまで戦い抜いて特許査定を奪取した話は、今なお伝説として「本人」が語り継いでいる。共同研究のために赴任した米国での2年間の生活では、会話の1割の単語だけを拾って残りの9割を推測し、相手の言っている内容を理解しないで会話を強行するという希少な能力を獲得し、凱旋帰国。
私生活においては、辛辣(しんらつ)な切り口で語られるエッセイをWebサイト「こぼれネット」で発表し続け、カルト的なファンから圧倒的な支持を得ている。また週末には、LANを敷設するために自宅の庭に穴を掘り、侵入検知センサーを設置し、24時間体制のホームセキュリティシステムを構築することを趣味としている。このシステムは現在も拡張を続けており、その完成形態は「本人」も知らない。
本連載の内容は、個人の意見および見解であり、所属する組織を代表したものではありません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.