さて、ここからは、これらのメイド(スレーブ)たちを、実際に江端宅に設置する経緯と、その稼働状況をご覧いただきます。
EtherCATは、通常のインターネット用のイーサネットケーブルの配線を使うことができません。リアルタイム性能を守るためです(それに、大量のEtherCATのフレームで、通常のインターネットアクセスは難しいでしょう)。
ですので、今回、新たに、1階と2階をつなぐ2本目のイーサネットケーブルを敷設しました。
どうです、このテキトーな屋外配線。
イーサネットケーブルなんぞ「切れたら張り直す」でいいんです。
そして、今回は屋外のセンサーライトからの信号線を、床下経由で設置することにしました。このセンサーのためだけに、イーサネットケーブルを延長し、EtherCATスレーブを設置するのが「面倒くさい」と思ったからです。
そのため、床に穴を開け、床下に潜ることになりました。
高さが40cmしかないところに体を突っ込み、床に張って動くことになるので、結構な恐怖でした。
当然、真っ暗ですし、もし床下で体が挟まって動かなくなってしまったら、どうなるだろうかと思いもありましたが、
『これをやり遂げないと、今月の連載分が執筆できない』
という一心で、漆黒の闇の中での匍匐前進(ほふくぜんしん)を敢行しました。
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