Qi Medium Powerは、給電するまでに主に6つの制御ステップがある。最初に、デバイスが充電台に載ったことを検出。検出した信号の強度を確認後、Qi認証のデバイスかどうかの確認を行う。ここまでは、Qi Low Powerと同様である。
認証後、新たに追加されたネゴシエーションステップとキャリブレーションステップの2つの異物検知を行う。ネゴシエーションステップでは、給電前の異物検知を行うことが必須だ(欲しい電力の要求なども行う)。成清氏によると、Qi Medium Power仕様は、ネゴシエーションステップで行う異物検知の方法としてQ値を検知する方法を推奨するが、その他の方法も使用できる。キャリブレーション方式は、低負荷/高負荷の電力量で電力の補正値を決定することで、異物の検知を行う。
成清氏によると、Qiの認証試験は、WPCが重視する互換性や高い安全性の確保のために、厳しくなっているという。例えば、スマートフォンでいうと、既に登録されている200台のスマートフォンの充電を5分間続けるテストを行う。200台のうち、1台でも不具合があれば認証を取ることができないそうだ。
なお、「時期ははっきりとお伝えできないが、Qi Medium Powerのインタフェース仕様は、2カ月以内にWPCのWebサイト上に公開できると思う」(成清氏)とした。
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