今回は、中国で5000円以下で売られていたiaiwaiのスマートウォッチ「C600」を解剖していく。ほとんど日本では知られていない製品だがGSM対応の通信機能などを持つ。分解してみると意外にも将来を見据えた設計となっていたのだった――
今回取り上げるのは、中国iaiwaiのスマートウォッチ「C600」だ。2016年に中国で入手したものである。
仕様面での特長は次の通りだ。
このスマートウォッチのメーカーiaiwaiは実績のあるガジェットメーカーでスマートウォッチばかりでなく、タブレット端末なども製造・販売しているメーカーである。
図1に、iaiwai C600の外観と画面の様子を掲載する。
iaiwaiの社名は若干年齢の高い日本人は、かつてあった日本のオーディオ機器ブランド「aiwa」(アイワ)に似ていると思われたかもしれない。
図1の会社ロゴマークのようにフォントも文字の配分も「aiwa」に、ほぼ一致しているのだ(図2参照)。
ただ、いわゆる「バッタもの」「パクリメーカー」ではなく、図2のように「iaiwai」を香港やシンガポールなどの販売を行う国や地域で商標登録を行っている。
C600は図3に掲載するような立派な梱包箱で売られている。
箱の内部は仕切りもあって、「中国の安物を買った」という感覚ではない開封の喜びを感じられる構造になっている。大きさはベゼル部で46×41×11mm、重さが49g。Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」の38mmモデルと比べると、ふた回りほど大きなものになっている。ディスプレイサイズは1.56型、解像度は240×240ピクセルとなっている。購入価格が5000円以下と安いものなので、Apple Watchは比較対象にはならないが「時計+スマートウォッチ」として使うには十分なスペックを持っている。
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