Choate氏は、「新しい規格が発表された場合、コンプライアンステストプログラムが完成する前に、その規格に対応した新製品が登場することがある」と話す。例えば、前述したMacBookや、GoogleのChrome OS搭載ノートPC「Chromebook Pixel」にはUSB Type-Cのポートが採用されているが、これはDisplayPort Alt Modeに対応している。「だが、優れたユーザー体験を担保しつつ新規格の普及を進めていく上で、コンプライアンステストプログラムは非常に重要なものになる。そこでわれわれは今回、DisplayPort Alt Modeに対応した製品について早期認定プログラムを開始した」(同氏)。同プログラムの開始は、2016年6月8日(米国時間)に発表されたばかりである。
この早期認定プログラムを使って、IntelやDell、HP、LG Electronics、ASUS製のタブレット端末やディスプレイ、ノートPCなど十数機種が既に認定されている。これら認定済みの製品は、2016年内にも販売される見込みだ。2016年末までには、認定される製品がさらに増える予定だという。
現時点で、台湾Allion Labs(アリオンラボ)と米GRL(グラナイトリバーラボ)の2つのテスト機関が、早期認定プログラムの一環としてテストを実行している。説明会では、GRLが、DisplayPort Alt Mode対応のUSB Type-Cケーブルのテストなどをデモで見せた。
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