Googleが民生機器に本格進出 : スマートフォン「Pixel」など (3/3 ページ)
Googleのスマートフォン「Pixel」
このイベントでの大きな成功者はQualcommだった。Pixelには同社製のチップが5種類、採用されているのだ。具体的には、SoC(System on Chip)「Snapdragon 821」、2種の電源管理IC(PMIC)、オーディオコーデック、Wi-FiとBluetoothに対応する無線通信チップである。
Pixelに搭載されたカメラの画素数は12.3Mピクセルで、絞り値はf/2.0である。Pixelは「DxOMark」のランキングで、Apple「iPhone 7」よりも上位にランクインしている。Pixelのカメラでは、高ダイナミックレンジがデフォルトで設定されており、最高画質レベルの連写画像を自動で撮影できる。
新アプリの「Google Photos」には数々のオプション機能が備わっている。ビデオ安定化ルーティンは、毎秒200回も画像をサンプリングする。
GoogleはiPhoneユーザーを取り込むため、最大解像度の画像向けに無制限のクラウドストレージを提供するほか、iPhoneから連絡先などの個人情報を移行するためのツールなども提供する計画だ。さらにGoogleは、独自のタッチ機能を取り入れる形で、Appleのビデオ会議アプリ「FaceTime」に似たアプリも開発している。
Pixelの価格は649米ドル。5型の有機ELディスプレイを搭載し、ストレージ容量は32Gバイトである。GoogleはPixelの販売権を米国のキャリアVerizonに独占的に提供する。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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