会見では、2016年の半導体製造装置販売額についても触れられた。SEMIは、2016年の販売額(新品)を前年比8.7%増となる397億米ドルと予測。2015年の販売額は前年比3%減の365億3000万米ドルだったのに対して、大きな成長をみせた形となる。
セグメント別にみると、ウエハープロセス処理装置は前年比8.2%増の312億米ドル、組み立ておよびパッケージング装置は同14.6%増の29億米ドル、テスト装置は同16.0%増となる39億米ドルとなった。SEMIは、3次元(3D)構造のNAND型フラッシュメモリ向け製造ラインの増設や、ファウンドリーの工場建設が増えていることを成長要因に挙げた。
また、中国市場の成長も大きいとする。地域別にみると、中国市場は前年比36.6%増の67億米ドルである。2015年のトップ3は台湾、韓国、日本の順に並んでいたが、中国が3位にランクインする見込みだ。2017年の半導体製造装置販売額も、これらの成長要因によって前年比9.3%増となる434億米ドルになるとSEMIは予測した。
2015年 | 2016年 | 2017年(予測) | ||
---|---|---|---|---|
台湾 | 96.3 | 112.5 | 102.2 | |
韓国 | 74.6 | 71.4 | 97.2 | |
中国 | 49.0 | 67.0 | 69.9 | |
日本 | 54.9 | 47.8 | 53.4 | |
北米 | 51.2 | 43.7 | 54.1 | |
その他地域 | 19.7 | 37.0 | 29.7 | |
欧州 | 19.5 | 17.5 | 27.5 | |
合計 | 365.3 | 396.9 | 434.0 | |
※その他地域は、東南アジア諸国とその他の小規模市場の合計。数字は丸めているため、合計値は合わない場合がある 出典:SEMI |
SEMICON Japan推進委員会委員長でSCREENセミコンダクターソリューションズ社長の須原忠浩氏は、開催に向けた意気込みを語った。今回で40周年を迎える同展示会、そのテーマは「CONNECT(コネクト)」である。須原氏は「IoTをキーワードに多様なビジネスが生まれる中、SEMICON Japanは“出会いを創る場”を提供していきたい」と語る。
40周年を記念して行われる事業「MIRAI GAKKO」では、若手社員や学生向けにハッカソンなどのイベントを開催する。3回目を迎える「WORLD OF IOT」では、30社以上が新規出展を行うとする。また、スタートアップと投資家、エレクトロニクス業界をつなぐ「イノベーションビレッジ」も、前回の14社から31社へと2倍以上に増えるようだ。
全体の出展社数は、2015年の732社から757社へと増加した。今回の来場者数は6万5000人を目指すとしている(2015年開催は6万378人)。
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