アットマークテクノは「第46回 インターネプコン ジャパン」(2017年1月18〜20日/東京ビッグサイト)で、IoTの概念実証(PoC:Proof of Concept)に必要なデバイス、クラウドを“すぐに使える状態”で提供する「Armadillo-IoT PoCパッケージ」を展示した。
アットマークテクノは、2017年1月18〜20日に開催された「第46回 インターネプコン ジャパン」で、IoTの概念実証(PoC:Proof of Concept)に必要なデバイス、クラウドを“すぐに使える状態”で提供する「Armadillo-IoT PoCパッケージ」を展示した。
同パッケージには、IoTゲートウェイ「Armadillo-IoTゲートウェイG3」、各無線通信インタフェースに対応したアドオンモジュール、センサーセット、デバイス運用管理サービス「node-eye」、ウフルのクラウドサービス「enebular」が含まれている。
Armadillo-IoTゲートウェイG3は、NXP SemiconductorsのSoC「iMX 7Dual」(動作周波数1GHzのARM Cortex-A7デュアルコア)を採用。512MバイトのRAM、4GバイトのROMを搭載しており、説明員は「高度な演算処理が求められる機器も対応可能となった」と語る。OSはLinuxを標準搭載した。動作温度範囲は−10℃〜+50℃である。
また有線LANやLTE通信モジュール、Wi-Fi+Bluetoothコンボモジュール、USB、UART、を標準搭載。1台につき2個のアドオンモジュールも搭載可能だ。例えば、スマートメーターなどに使用されるWi-SUN、エナジーハーベスト技術などに使用されるEnOcean、Dust Networksなどに対応したアドオンモジュールを提供している。
センサーセットには温湿度センサ−と人感センサー、開閉センサーが含まれている。
デバイス運用管理サービスであるnode-eyeは、Armadillo-IoTゲートウェイG3の稼働状況を確認するための監視、管理機能を提供している。同パッケージでは、オプションとして3Gモバイル回線の利用料3カ月分がが含まれているという。
クラウドサービスenebularに関しても、3カ月分の利用が可能となっている。アットマークテクノの担当者は「Webブラウザ上のブロックをつなぎ合わせてセンサー情報をグラフ化するため、直感的で迅速なアプリケーションで開発ができる」と語る。2016年11月には、棒グラフや折れ線グラフだけでなく、リアルタイムにモノの動きや人の流れをグラフィカルに表現可能な新機能「INFOMOTION」の提供も開始した。
また要件定義やガイドラインの策定、クラウドアプリケーションの設計開発など、IoTシステムのアドバイスやシステム開発までもサポートしてくれるようだ。
これらのIoTデバイスと3Gモバイル回線、クラウドサービスまでを含む「オールインワンパック」は、200万円(税別)で提供される。アットマークテクノは、受注に至ったケースはまだないが、展示会などを通して複数の引き合いがあるとした。
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