東芝ストレージ&デバイスソリューションは、カーオーディオ機器に向けたシステム電源IC「TCB010FNG」を製品化し、2017年6月より量産を始める。カーオーディオ機器に必要となる電源回路と各種検出機能をワンパッケージに集積した。
東芝ストレージ&デバイスソリューションは2017年3月29日、カーオーディオ機器向けのシステム電源IC「TCB010FNG」を発表した。2017年6月より量産を始める。
TCB010FNGは、バッテリー瞬断時に有用なマイコンバックアップ用電源やCANマイコンバックアップ用電源など、複数の固定電源と可変電源を内蔵している。固定電源としては出力が「3.3Vで最大300mA」「5Vで最大200mA」「3.3Vで最大1.3A」の3系統を用意した。可変電源は出力が「4.5〜8.5Vで最大400mA」と「5〜8.5Vで最大2A」の2系統がある。また、ハイサイドスイッチとして2系統を内蔵した。動作電源電圧範囲は4.9〜18Vだ。
さらに、バッテリー電圧検知やアクセサリー電圧検知、マイコン出力電圧検知、パワーアンプ用ミュート出力などの機能を搭載している。これによって、カーオーディオ機器に必要な電源を安定して供給することが可能となる。過電圧や出力短絡などに対する保護機能も内蔵した。シリーズレギュレーターで構成しており、不要輻射の影響がないのも特長の1つである。
TCB010FNGは、P-HSSOP36-1116-0.65パッケージで供給される。サンプル価格は600円(税込)だ。
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