ローデ・シュワルツ・ジャパンは「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」で、EMIテスト・レシーバーのフラグシップモデル「R&S ESW」の最新機種を展示した。「CISPR16-1-1」に完全適合した高速FFTによるタイムドメインスキャンを標準で搭載している。
ローデ・シュワルツ・ジャパンは「TECHNO-FRONTIER 2017(テクノフロンティア2017)」(2017年4月19〜21日、幕張メッセ)で、EMIテスト・レシーバー「R&S ESW」シリーズの最新機種を展示した。2016年2月に発表した製品である。同社の説明担当者は、「PCやTVからの弱いノイズも、クルマからの強いノイズも、どんなノイズでも計測できるような機器の開発を目指した」と強調する。
周波数範囲が2Hz〜8GHzの「R&S ESW8」、2Hz〜26.5GHzの「R&S ESW26」、2Hz〜44GHzの「R&S ESW44」がある。テクノフロンティアで展示したのは、R&S ESW44だ。
EMI測定装置の規格「CISPR16-1-1」に適合した高速FFTによるタイムドメインスキャンを標準で搭載している。前世代の機種では、オプションとして搭載する機能だった。標準搭載することに加え、タイムドメインスキャンの機能自体を高速化している。ローデ・シュワルツ・ジャパンは、「例えば、静電気のような、1ナノ秒くらいの短時間のノイズが、1秒間に1000回出るとする。従来機種では、こうした短時間の多数のノイズを捉えるには20分くらいかかっていた。新しい世代のモデルでは、これを2〜3秒で補足できる」と説明する。
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