2015年〜2016年の第2期では、ロジックダイと高速DRAMモジュール「HBM1」および「HBM2」をシリコンインターポーザ上に集積したパッケージが登場するとともに、シリコンインターポーザのサイズが巨大化した。
FPGA最大手のXilinxは、20nm世代のFPGA「Virtex UltraScale」シリーズでハイエンド品の「XCVU440」にシリコンインターポーザ技術を導入した。3枚のロジックダイを集積している。シリコンインターポーザのサイズは31mm×36mm、面積は1150mm2である。「Virtex-7」シリーズの「2000T」ではサイズが25mm×31mm、面積が775mm2だったので、面積は約1.5倍に増えていることが分かる。
GPUベンダーのAMDは、大規模GPU「Fiji」にシリコンインターポーザ技術を採用した。GPUチップを1個と、「HBM1」モジュールを4個、シリコンインターポーザに載せている。AMDが2015年に展示会兼講演会「Semicon Taiwan」で発表した資料によると、プリント基板の実装占有面積を約3分の1に縮小できたとする。シリコンインターポーザの面積は1100mm2と大きい。
同じくGPUベンダーのNVIDIAは、大規模GPU「GP100」のパッケージにシリコンインターポーザ技術を採用した。GPUチップ「GP100」を1個と、「HBM2」モジュールを4個、シリコンインターポーザに載せている。シリコンインターポーザの面積は1160mm2とこれも巨大である。
(次回に続く)
⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧
基材や形状を選ばない非真空ドライめっき技術
ASML、2018年にEUV装置を20台以上出荷予定
GFが中国に工場建設、痛手を負うのは?
TSMCが7nmなど最新プロセスの開発状況を報告(前編)
TSMC、10nmプロセスではインテルとの技術差なくなる
SanDiskが語る、抵抗変化メモリのセルアレイとセルの選択Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング