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特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
インタビュー
» 2017年07月03日 10時30分 公開

STマイクロは全方位戦略でIoTでの成長を目指すSTMicroelectronics 上級副社長 Benedetto Vigna氏(2/3 ページ)

[竹本達哉,EE Times Japan]

通信用ICの展開を強化

 Smart Home&City市場では、イタリアや韓国などスマートメーター向け電力線通信(PLC)用ICで圧倒的なシェアを有する。また「力率改善(PFC)ICも既に25億個の出荷に至っている。Smart Home&Cityでは、IoTによるエネルギー消費の見える化などに注目が集まるが、見える化の先にあるエネルギー消費の効率化がIoTを導入する本質であり、STMはエネルギー効率向上を実現するデバイスでも多くの実績がある」(Vigna氏)。

 「これからのSmart Home&Cityの主なトレンドは3つある。“省エネ”“快適性”を求める動きと、“新たなサービス”を実現しようとするトレンドだ。新たなサービスとは、センサーを使い行動や環境のデータを収集し、そこから人々のニーズなどを判断し、機器が提案するような新しいサービスの提供だ」との見通しを示す。そうした中でSmart Home&City市場向けに強化を図るのが製品の1つが、通信用ICだ。近距離用のBluetooth、中長距離用のSigfoxなどに対応するサブギガヘルツ無線に向けたデバイスの展開と、スマートメーター用で実績のあるPLC用ICの多用途展開を強化し、「スマート家電メーカーなどへの提案の幅を広げる」と語る。

Smart Home&City市場向けには通信用ICを拡充を進めている (クリックで拡大) 出典:STMicroelectronics

チャージャー、パワーマネジメントICを強化

 Smart Home&CityやSmart Industryに比べて「成長率こそ低いが市場規模は大きく注力を継続する」と位置付けるSmart Things市場では、120億個以上の出荷実績を誇るMEMSデバイスを筆頭に、タッチコントローラーIC、各種アナログICの展開を図っている。新たな実績としては、ハイエンドスマートフォンで搭載されつつある有機ELディスプレイ用のドライバーICについても大手スマートフォンメーカーに採用され、既に6億5000万個のICを出荷したという。

Smart Things市場向けでは、センサーとともに、アナログ半導体製品群を強化 (クリックで拡大) 出典:STMicroelectronics

 今後もSmart Things市場向けにはMEMS技術を活用したセンサーの展開を軸とする。モーションセンサー、地磁気センサー、各種環境センサーの小型化、低消費電力化を進める。加えて、タッチパネルセンサー関連製品の展開も強化し、「今後普及が見込まれる有機ELパネルに対しても対応タッチコントローラーや電源ICで先行しており、STが成長できる領域」と見ている。アナログIC分野では、充電用IC、電源管理ICが注力ポイントに掲げ「QiやAirfuelなどの無線給電規格、有線でもUSB PowerDeliveryといった規格をサポートし幅広い選択肢を提供する」

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