マイクロエレクトロニクス国際展示会である「SEMICON Japan 2017」(2017年12月13〜15日/東京ビッグサイト)は、今回で41回目の開催となる。近年ではIoTアプリケーションの展示やベンチャー企業のピッチ開催など、新しい取り組みを次々と始めているSEMICON Japan。今回の見どころを主催者であるSEMIジャパンの代表を務める中村修氏に聞いた。
2017年12月13〜15日、マイクロエレクトロニクス国際展示会である「SEMICON Japan 2017」が、東京ビッグサイトで開催される。半導体製造に関して、前工程から後工程まで網羅する展示会であるため、半導体業界ではメジャーなイベントの一角を担っているSEMICON JAPAN。近年はIoTアプリケーションの展示やベンチャー企業のピッチ開催など新たな取り組みを企画し、半導体業界に新たな風を取り入れている。
41回目となる今回のSEMICON Japanでは、キーメッセージを「マジックが起きる。(英文表記はDREAMS START HERE)」と掲げる。このキーメッセージについて「今までのSEMICON JAPANでは数多くのマッチングを果たしてきた。1つ1つのマッチングからイノベート、ビジネス、そしてマジックが生まれる」と語るSEMICON Japanを主催するSEMIジャパンの代表である中村修氏に、SEMICON Japan 2017の見どころなどを聞いた。
SEMICON JAPANでは“Show in the Show”(展示会の中の展示会)の位置付けで、IoTアプリケーションをテーマにした展示会「WORLD OF IOT」が実施される。このWORLD OF IOTは2014年より開催されており、「この4年間で着々と進化してきた」(中村氏)という。
今回のWORLD OF IOTは、約40もの企業、団体が出展者として名を連ねている。この中でも初出展企業で、注目を集めそうなブースがある。それはソフトバンクだ。2016年に発表したARM買収の話題性に加え、国内通信大手でもある同社は、WORLD OF IOTで最大となる15コマのブースを設置する予定で、見た目にもにぎやかだろう。
また、テスラモーターズジャパンによる電気自動車(EV)の展示や、ジャパンセミコンダクター、マイクロンメモリジャパンといった企業からのハードウェア視点の提案も興味深い。
WORLD OF IOTを続けてきた意義について中村氏は、エレクトロニクス、半導体の切り口でIoTを見渡せる場はここしかないと語る。「他の展示会では、IoTはアプリケーションサイドの視点が多数を占めていた。WORLD OF IOTでは、SEMICON JAPANという空間の中で、IoTアプリケーションサイドの人とハードウェアサイドの人がつながり、相互に分かり合える」として、アプリケーションサイドとハードウェアサイドの相互理解がより深まる場になることを期待する。
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