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エルナー買収の太陽誘電、さらに投資拡大へ今後3年間で1500億円規模(2/2 ページ)

» 2018年05月14日 13時30分 公開
[松本貴志EE Times Japan]
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今後3年間で1500億円の投資を実行

 今後の経営戦略について、同社社長の登坂正一氏が説明を行った。登坂氏は「売上高3000億円、営業利益率10%、ROE(株主資本利益率)10%以上を2021年3月期までに達成することを目指す」とし、自動車・産業機器などを注力市場として売上構成比を拡大すること、生産性向上を推し進めること、積極的な設備投資を行うことを実行するという。

中期経営計画(クリックで拡大) 出典:太陽誘電

 自動車市場への注力を行う取り組みの一環として、エルナーの子会社化に踏み切った。車載分野で成長が見込まれる導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサーやEDLC(電気二重層キャパシター)などの品目に強みを持つエルナーを迎え入れることで、商品ラインアップ拡充や自動車市場でのプレゼンス強化を狙う。

太陽誘電とエルナーのコンデンサー事業位置付け(クリックで拡大) 出典:太陽誘電
同社社長の登坂正一氏

 設備投資に関しては、「これまで今後3年間で1000億円の投資を行うと発表してきたが、今の状況では顧客に対して(供給面で)十分応えられていない」(登坂氏)として、3年間で1500億円の投資規模に拡大することを発表した。既に発表済みである、同社製造子会社の新生産棟(新潟太陽誘電 第3号棟)建設についても言及し、2018年12月頃の完成と2019年4月頃の稼働開始を見込むとしている。

 登坂氏は「新棟建設を含む投資を加速し、電子部品の需要増に答えなければならない。また、新商品の開発や新規事業開拓のための研究開発も増やしていこうと考えている」とした。

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