それでは、多層配線の途中で磁気トンネル接合(MTJ)を形成する工程を少し説明しよう。CMOS構造のトランジスタを形成し、多層配線を第5層(M5)まで製造する。ここからMTJの工程が始まる。
始めは、MTJの下層電極(ボトム電極(BE))を形成する。それから磁性層を含めたMTJの製造に入る。磁性層やトンネル絶縁膜層などを成膜し、熱処理とパターニング(リソグラフィとエッチング)を実施する。そしてMTJを保護するキャップ用絶縁膜を成膜し、平坦化を施す。最後に上層電極(トップ電極(TE))を形成する。
その後は、第6層の配線(M6)工程、アルミニウムのパッド形成、ワイヤボンディング、磁気シールド構造を備えたパッケージングへと進む。
(次回に続く)
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