アンリツは、光出力が650mWで総消費電力も15.5W以下のファイバーアンプ励起用LDモジュールを開発し、量産出荷を始めた。
アンリツは2018年7月、光出力が650mWのファイバーアンプ励起用LD(レーザーダイオード)モジュールを開発し、量産出荷を始めた。総消費電力も15.5W以下と極めて小さい。
新製品は、波長が1.48μmのFR(Fabry Perot)LDモジュールと、波長1.4μmのFBG(Fiber Bragg Grating)LDモジュールで、エルビウム添加ファイバー増幅器(EDFA:Erbium Doped Fiber Amplifier)および、ファイバーラマン増幅器(FRA:Fiber Raman Amplifier)の励起用光源として開発した。
光通信ネットワークシステムでは、データトラフィック量の増大や、長距離通信への対応などから、映像配信向けEDFAや100G/400Gデジタルコヒーレント伝送に向けたFRAの励起用LDモジュールについて、さらなる高出力化や低消費電力化が求められているという。
アンリツはこれまでも、光出力500mWまでのLDモジュールを供給してきた。これらの技術を基盤として今回、飽和光出力を改善し消費電力を抑えることができるモジュール構造を新たに開発した。さらにFBG LDモジュールは、広い光出力範囲で光強度とスペクトル形状を安定化させるための構造も採用した。これらの開発により新製品は、世界最高レベルの光出力と低消費電力を達成した。
開発したLDモジュールには、PD(Photodiode)とクーラーも内蔵しており、14端子バタフライパッケージで供給する。
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