米国の市場調査会社であるIC Insightsによると、マイコン(MCU)市場は今後5年の間、主にセンサーの普及が進んでいることや、IoTの台頭などを受け、安定成長を続ける見込みだという。
米国の市場調査会社であるIC Insightsによると、マイコン(MCU)市場は今後5年の間、主にセンサーの普及が進んでいることや、IoTの台頭などを受け、安定成長を続ける見込みだという。
同社によると、2018年の世界マイコン出荷数は、前年比18%増となる306億個に達する見込みだという。また、同年の世界マイコン販売額は、前年比で11%増加して、過去最高となる186億米ドルに達し、さらに2019年には、同9%増となる204億米ドルに達すると予測されている。
IC Insightsでは、マイコン販売額は今後5年間で、年平均成長率(CAGR)7.2%で増加し、2022年には239億米ドルに達する見込みだという。また、同期間における出荷数も年平均成長率11.1%で伸び、2022年には約438億個に達するとみられる。
マイコン販売額は、2016年には前年比6%減となる150億米ドルだったが、2017年には回復を遂げている。2017年の出荷数は、前年比22%増となる258億個に急増し、販売額は168億米ドルに達した。
IC Insightsは、「マイコンの平均販売価格(ASP)は、2017年に過去最低まで沈み込み、2018年もほぼ同じペースで下落し続けている。しかし、過去5年間の年間下落率は、その前の10年間と比べて緩やかになってきている」と述べる。
同社は、マイコンの価格に関する以前の予測を修正し、2017年から2022年にかけて年平均成長率3.5%で下落するとしている。また平均販売価格は、2012年から2017年の間に年平均成長率5.8%で下落し、1997年から2017年の間では6.3%下落したという。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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