2020年3月期(2019年度)の売上高は、前期比5.7%増の2900億円、営業利益は同7.8%増の380億円と、増収増益を予想する。当期純利益は、同5.5%増の250億円を見込んでいる。増山氏は、「前期に引き続き、自動車、情報インフラといった当社が注力している市場に対して高信頼性の商品を拡販していく」としている。
特にコンデンサーの売り上げは、同10.2%増の1880億円を予定。稼働率は90〜95%と高い水準を維持するとともに、在庫は2019年3月末に対して2019年6月末までにプラス30億円を目標として、「出荷のピークに備えて必要な水準を確保する」としている。
また、設備投資額は前期比16.7%増の450億円を予定。「旺盛な需要への対応と生産性改善のため、必要な投資を実施する」(増山氏)と説明し、コンデンサーについて、設備投資と生産性改善によって、年間10〜15%の能力増強を計画していることを明かした。
営業利益の増益要因としては、販売数量増減や棚卸資産の増減などの「操業度効果」165億円や原価低減効果30億円などを示した。一方で、製品の販売価格について、「今期は一定の値下がりがあるという前提に立つ」とし、減益要因として、販売価格影響86億円を挙げた。そのうえで、増山氏は、「引き続きアイテムや顧客ごとに価格是正交渉を含めた販売戦略を展開していく」と話した。
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