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CEATEC 2019 特集
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» 2019年10月15日 13時30分 公開

医療、ライフサイエンスで発揮するソニーの技術力6年ぶりのCEATEC出展(3/3 ページ)

[永山準,EE Times Japan]
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光ディスク技術の応用で「細胞を識別」

 ライフサイエンス領域では、光学解析技術や動き解析アルゴリズムなど、応用再生医療や免疫学分野で活用している技術を紹介した。

 光学解析技術の例として展示されていたのは、セルソーター「SH800S」だ。セルソーターとは、微細な流路が作られた「セルソーティングチップ」に細胞を高速に流しながらレーザー光を照射し、そのレーザーが照射された細胞が発する光や蛍光を検出することで、細胞の種類や大きさなどを識別するもの。ここにソニーが培ってきたBlu-rayなどの光ディスクの検出原理や小型機構設計技術を応用することで、高機能、高精度かつ一般的な製品に比べ体積比約3分の1の小型化を実現しているという。また、セルソーティングチップについても、従来の一般的なものは石英製で固定式なのに対し、光ディスクで培った微細加工技術を応用することによって、プラスチック製で簡単に交換可能な独自製品を実現しているという。

セルソーター「SH800S」(左)と独自「セルソーティングチップ」(右)。識別された細胞が1つずつ、モニターに映っているプレートにソーティングされていく(クリックで拡大)

 Live Cell Imaging技術は、ソニーがAV機器で培ってきた動画像の解析技術を応用した独自の細胞解析アルゴリズム「Motion Vector Prediction Method(MVP法)」によって、細胞の動きを高速に検出することを可能にしたものだ。従来必要とされる染色試薬を用いることなく、培養細胞の環境を維持したまま高速かつ高解像度に解析することができるという。会場では、この技術を使ったライブセルイメージングシステム「SI8000」を展示。実際にシステムで培養された心筋細胞の拍動を評価する様子のデモが用意されていた。

左=ライブセルイメージングシステム「SI8000」/右=デモの様子。左に映っているのが培養された心筋細胞。撮影している細胞の映像中に動きの検出点を設定し、画像認識技術によって細胞の動きを検出して動きのベクトルを作成、その大きさや経時変化のデータを表示する(クリックで拡大)
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