STマイクロエレクトロニクスは、「STM32ファミリー」用の新しいソフトウェアツール「STM32CubeMonitor」を発表した。STM32を使用したアプリケーションの動作中の変数をリアルタイムにモニターし、表示のカスタマイズもできるマルチOS(Windows、Linux、MacOS)対応ツール。同社のWebサイトから無料でダウンロードでき、STM32ベースのシステム開発に活用できる。
STマイクロエレクトロニクスは2020年3月11日、「STM32ファミリー」用の新しいソフトウェアツール「STM32CubeMonitor」を発表した。STM32を使用したアプリケーションの動作中の変数をリアルタイムにモニターし、表示のカスタマイズもできるマルチOS(Windows、Linux、MacOS)対応ツール。同社のWebサイトから無料でダウンロードでき、STM32ベースのシステム開発に活用できる。
STM32CubeMonitorは、容易に活用ができるさまざまな機能を特長としている。グラフィックフローエディタでは、アイテムや機能をドラッグ&ドロップで簡単に使用でき、プログラミング不要でカスタムダッシュボードの作成や、ゲージ、棒グラフ、プロットといったウィジェットの追加が可能。また、Node-REDのオープンコミュニティーを活用することで、さまざまなアプリケーションに対応した拡張機能も利用できる。
さらに、非侵入型のリアルタイム書込み機能を備えたリアルタイムの変数モニターによって、モーター制御のような停止させることができないアプリケーションの微調整が実現可能なほか、遠隔でのデータ取得にも対応していることから、ネットワークを介してアプリケーションをモニターし複数の機器を同時にテストすることもできる。
「Designモード」「Operatorモード」の2種類の機能モードがあり、Designモードでは、アプリケーションに応じた新しいモニター用ユーザーインタフェースの作成/編集が可能。Operatorモードでは、作成されたユーザーインタフェースを簡単に展開し、画像表示やフィールドテストの実施が可能となっている。
また、マルチフォーマットのディスプレイに対応しており、PCやタブレット、モバイル機器など、さまざまなホスト機器でアプリケーションの動作を視覚化できる。
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