キオクシアは2020年12月9日、3次元NAND型フラッシュメモリの生産拡大のため、北上工場(岩手県北上市)の隣接地を取得する方針を決定したと発表した。
キオクシアは2020年12月9日、3次元NAND型フラッシュメモリの生産拡大のため、北上工場(岩手県北上市)の隣接地を取得する方針を決定したと発表した。取得予定の土地は、北上市が北上工業団地の拡張を進めている区画を中心とした、工場の東側と北側で、広さは約13.6万m2。土地取得に必要な申請、手続きは今後行う。同社広報によれば、土地取得に関する費用は「非公表」という。
敷地を拡張し、北上工場2番目となる製造棟(「K2」)の建設に備える。土地取得後、2021年春から整備工事に着手し、2022年春をメドに整備を完了する予定。K2の建設時期や生産能力などについては、NANDフラッシュの市場動向を見極めながら検討していくとする。「工場の大きさなども市況を見ながらの決定となるので、設備投資費用なども現段階では公表していない」(キオクシア広報)
なおキオクシアは2020年10月、四日市工場(三重県四日市市)で第7製造棟(「Y7」)を2021年春から建設すると発表した。
キオクシアはプレスリリースで、「クラウドサービス、5G(第5世代移動通信)サービス、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、自動運転などの普及により今後もフラッシュメモリ市場は中長期的な拡大が見込まれる」とし、需要に応えられるよう生産能力を強化していく。
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