ルネサス エレクトロニクスは、ルネサス製品を組み合わせたソリューション「ウィニングコンビネーション」の評価ボードを、オンライン上でテストできるリモート開発環境「Lab on the Cloud」を開設した。
ルネサス エレクトロニクスは2021年1月、ルネサス製品を組み合わせたソリューション「ウィニングコンビネーション」の評価ボードを、オンライン上でテストできるリモート開発環境「Lab on the Cloud」を開設したと発表した。ユーザー登録すれば、クラウド上のLab on the Cloudにいつでもアクセスし、活用することができる。
ルネサスが提案するウィニングコンビネーションとは、自社のプロセッサやアナログIC、パワーICなどを組み合わせたソリューションで、その数は産業やインフラ、車載向けを中心に、200件を超えるという。
今回開設したLab on the Cloudは、TenXer Technologiesが開発したプラットフォームを利用する。ID登録したユーザーは、24時間、365日、いつでもクラウド上のLab on the Cloudにアクセスすることが可能で、ウィニングコンビネーションで提供される評価ボードの一部をオンライン上でテストできる。その結果は、画面を通して動画などで確認することができる。実際の評価ボードを入手する前から、開発の検討を始められることから、市場投入までの期間短縮につながるとみられている。
Lab on the Cloud上で利用可能な評価ボードは、現在9種類ある。「MPPT(最大電力点追従制御)付きソーラー充電ボード」や「入力電圧20V以上の用途に向けたターボブースト搭載のUSB PDボード」「アナログ信号通信用4〜20mA電流ループレファレンスボード」「マルチセンサー搭載のArduino用Shieldボード」「Arm Cortex-M0+搭載マイコンREファミリー評価ボード」などである。引き続き、より多くの評価ボードをLab on the Cloud上でもテストできるようにしていく予定だ。
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