3相MOSFETゲートドライバーICを発表、TRINAMIC:部品点数を半減、効率は30%向上
TRINAMIC Motion Controlは、ブラシレスDCモーターや永久磁石同期モーター(PMSM)に向けた3相MOSFETゲートドライバーIC「TMC6140-LA」を発表した。従来システムに比べ部品点数を半減し、電力効率を30%向上させることができるという。
Maxim Integrated Productsの一部門であるTRINAMIC Motion Controlは2021年8月、ブラシレスDCモーターや永久磁石同期モーター(PMSM)に向けた3相MOSFETゲートドライバーIC「TMC6140-LA」を発表した。従来システムに比べ部品点数を半減し、電力効率を30%向上させることができるという。
TMC6140-LAは、ローサイド電流検出や診断機能用として3つのボトムシャントアンプおよび、スイッチングレギュレーターを内蔵している。これにより、周辺部品の点数を大幅削減し、駆動回路の設計を簡素化できる。また、電圧が10V以下となるようなバッテリー駆動の用途では、0.5Aまたは1.0Aのゲートドライバー電流を供給することで、安定した動作を可能とした。
TMC6140-LAの外観
TMC6140-LAは、チャージポンプを追加するための端子を備えており、コイル電流が最大100Aの3相モーターにおいて、外部MOSFETのゲート電圧を静的に安定させることができる。パッケージは36端子QFNで供給する。1000個以上購入時の単価は2.68米ドル。
なお、TMC6140-LAを搭載した評価ボード「TMC6140-EVAL」(価格は66米ドル)や、ブリッジとドライバーIC両方の評価ボードを備えた評価キット「TMC6140-EVAL-KIT」(同130米ドル)も用意している。
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