タッチレス操作の静電ホバータッチディスプレイ:最大約5cm離れても高精度に検知
シャープは、画面に直接触れなくても操作できる「静電ホバータッチディスプレイ」を開発した。飲食店での注文用端末、商業施設などにおける案内表示板など、非接触での操作が求められる用途に向ける。
シャープは2021年10月、画面に直接触れなくても操作できる「静電ホバータッチディスプレイ」を開発したと発表した。飲食店での注文用端末、商業施設などにおける案内表示板など、非接触での操作が求められる用途に向ける。
静電ホバータッチディスプレイの外観 出所:シャープ
静電ホバータッチディスプレイは、静電容量方式のタッチパネルを採用している。新たに開発した高感度タッチコントローラーを搭載することで、操作する指がディスプレイ表面から最大約5cm離れていても、高い精度で検知できる。手袋を装着した状態でも指を確実に検知するという。
画面サイズは15型程度から55型程度まで、幅広く展開することができる。設置方法も横向きや縦向き、斜め置きなどに対応できる。指を検知したら効果音を発するなどの機能を持たせることもできる。
飲食店や商業施設などにおける応用イメージ[クリックで拡大] 出所:シャープ
シャープは、「CEATEC 2021 ONLINE」(2021年10月19〜22日開催)に出展し、飲食店やショッピングモールなどでの応用例を紹介する。
- 米粒より小さい、ウェアラブル機器用近接センサー
シャープ福山セミコンダクターは、ワイヤレスイヤフォンなどウェアラブル機器に向けて、本体サイズが米粒よりはるかに小さい近接センサー「GP2AP130S00F」を開発、量産を始めた。
- 菱洋エレクトロ、フェイテックと代理店契約結ぶ
菱洋エレクトロは、フェイテック・ジャパンと代理店契約結び、フェイテック製タッチパネルディスプレイの国内販売を始めた。抗菌や除菌など顧客の要求に合わせた製品のカスタマイズにも対応する。
- 非接触でも高精度に指を検知するタッチパネル、JDI
ジャパンディスプレイ(JDI)は「ファインテック ジャパン2020」(2020年12月2〜4日、幕張メッセ)で、非接触でも高精度に指を検知するホバーセンサー技術を活用したタッチパネルなどを展示した。
- スマホディスプレイ、LCDからOLEDへの移行が加速
タッチディスプレイは常にスマートフォン体験の中心になるもので、画面の使用時間は通話時間やデータ消費量よりも重要なユーザー測定基準になっている。多くの人にとってスマートフォンのディスプレイはデジタル世界への“主要な窓口”であるため、ディスプレイの品質(視覚的な品質とタッチ体験の両方)がスマートフォンの価値の中核であるのはもっともなことだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.