MicronはDRAMとNANDフラッシュメモリの需要動向(市場全体)も公表した。2021年(暦年)にDRAMのビット需要成長率は20%台の前半、NANDフラッシュメモリのビット需要成長率は30%台の後半になると見込む。2022年(暦年)は、DRAMのビット需要が10%台半ばから10%台の後半で成長し、NANDフラッシュメモリのビット需要が約30%の成長になると予測する。長期的にはDRAMが年平均で10%台の半ばから後半、NANDフラッシュが年平均で約30%成長すると予想する。
Micronのビット成長率は2022年(暦年)に市場と同じ水準になると期待する。2022会計年度は後半に強いビット需要を期待できることから、過去最高の売上高となる予定。同会計年度の設備投資額は110億米ドル〜120億米ドルを計画する。
MicronはDRAMとNANDフラッシュメモリの量産と開発の状況を世代別に公表してきた。DRAMは1znm世代と1アルファ(α)nm世代がビット換算で量産の主流世代となった。2024年には1ガンマ(γ)nm世代の量産をEUV(極端紫外線)リソグラフィ技術によって始める計画だ。
NANDフラッシュメモリは176層の3D NANDフラッシュがビット換算で量産の主流となった。メモリセル技術では、浮遊ゲート技術(96層以下)からリプレイスメント・ゲート技術(電荷捕獲方式のメモリセルを製造する技術の1つ、128層以上)への移行が上手くいったとする。また周辺回路とメモリセルアレイを積層するCuA(CMOS under Array)技術と、1個のメモリセルに4ビットを記憶するQLC(Quadruple Level Cell)技術を今後も継続して採用していく。
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