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» 2022年01月13日 11時30分 公開

GMがCESで明かした、EV/自動運転車戦略FedEx、Wabtec、Walmartとの提携なども

General Motors(以下、GM)は、「CES 2022」(2022年1月5〜8日、米国ネバダ州ラスベガス)で実施したバーチャル基調講演で、電気自動車(EV)技術の進歩に向けたビジョンの概要を発表した。この中で、「Ultium」EVプラットフォームの革新性を強調し、新型EVのラインアップを紹介した。また、同社の配送用EV部門であるBrightDrop事業部と連携し、FedExおよびWalmartとパートナーシップを結んだことも発表した。

[Stefani Munoz,EE Times]

 General Motors(以下、GM)は、「CES 2022」(2022年1月5〜8日、米国ネバダ州ラスベガス)で実施したバーチャル基調講演で、電気自動車(EV)技術の進歩に向けたビジョンの概要を発表した。この中で、「Ultium」EVプラットフォームの革新性を強調し、新型EVのラインアップを紹介した。また、同社の配送用EV部門であるBrightDrop事業部と連携し、FedExおよびWalmartとパートナーシップを結んだことも発表した。

2025年までにEV/自動運転車技術に350億米ドル投資

 GMのCEO(最高経営責任者)を務めるMary Barra氏は、「2040年までに完全にカーボンニュートラルにする計画だ。2030年までに北米と中国の製造拠点の50%以上をEV生産に切り替える。2025年には、米国の施設を完全に再生可能エネルギーで稼働させたい」と述べた。

 同社は、2025年までにEVと自動運転車技術に350億米ドルを投資し、同期間中に新型EVを30モデル発表する計画だという。Barra氏は、「2035年までに、小型車と大型車の全車両を電気自動車にしたい」と述べている。

 GMは現在、米国のオハイオ州とテネシー州に2つのバッテリー工場を建設中で、さらに2つの工場の建設計画を進めている。Barra氏は、「最新のバッテリー工場によって、EVの全体的なコストの削減が可能になる」と述べている。

 GMはCESで、2024年に発売を予定しているEV「Chevrolet Silverado(シボレーシルバラード)」も発表した。このトラックは、Ultium EVプラットフォームをベースとし、1回のフル充電および10.2kWのオフボード電力で、約643kmの走行が可能だという。Barra氏は、「GMのEV開発計画は、電気推進システムと化学的な制約の少ないバッテリーを備えたUltiumのバッテリーアーキテクチャに支えられている」と述べている。

 ただし、新型EVがより厳しい条件、特に寒冷な気候下でも問題なく走行できるかを疑問視する声も上がっている。

 現在GMが開発中のEVには、約3万米ドルの「Chevrolet Equinox(シボレーエクイノックス)」EV SUVと「Chevrolet Blazer(シボレーブレイザー)」EV SUVがある。いずれも2023年の発売を予定している。

FedEx、Wabtec、Walmartとの提携

 GMは、EVの製造にUltiumを活用するだけでなく、FedExとWalmart、貨物輸送のスペシャリストであるWabtecと提携してUltiumのユースケースを拡張している。

 GMは2021年6月にWabtecの提携を発表したが、この提携ではWabtecの機関車専用に設計された先進のUltiumバッテリーと「HYDROTEC」水素燃料電池の開発を目指しているという。Barra氏は、「このパートナーシップは、排出物ゼロの鉄道輸送への道を開くものとなる」と述べている。

 また、小型商用EVと電動コンテナ、クラウドベースのソフトウェアから成るGMのBrightDropエコシステムは、顧客ベースへのWalmartの追加やFedExとの提携によってUltiumプラットフォームの活用を広げている。

FedExが予約したBrightDropのEVバン 出所:FedEx

 GMによると、WalmartはBrightDropから主力のバン「EV600」と小型バン「EV410」を計5000台予約し、2040年までにゼロエミッションの物流車両を実現することを目標としている。また、BrightDropのEVは、Walmartの宅配サービス「InHome」の急速な拡大もサポートすることが期待されている。

 FedExもGMと契約を結び、今後数年間で2000台のEVバンを予約することにしている。FedExは2021年にBrightDropから500台のEVを予約しており、今後数年間でBrightDropのEVを約2万台まで増やす方針だ。

GM Cruise

 GMは、2016年3月にCruiseを買収後、自動運転車のラインアップを増やし続けている。同社は、2023年までにGMブランド車の22車種に同社「Super Cruise」ソフトウェアが搭載されると見込んでいる。さらに、2023年にはドアツードアの自動運転車「Ultra Cruise」の生産を開始する計画だ。

 GMはCESにおいて、Cruise、本田技研工業と共同で、現在テスト/検証段階にある「Cruise Origin」を公開した。Cruise Originは、街中を走る初の量産型完全自動運転車として注目されており、今後数カ月で実用化される予定だ。

 Barra氏は、「現在、Cruiseは、サンフランシコ市内で乗客同乗、運転手なしの乗り物を実施できる唯一の企業であり続けている」と述べた。

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