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» 2022年01月20日 09時30分 公開

2021年世界半導体売上高ランキング、Samsungが首位にキオクシアはトップ10から脱落

Gartnerは2022年1月19日(米国時間)、2021年の世界半導体売上高の前年比25.1%増の5835億米ドル(速報値)になったと発表した。半導体メーカー別売上高ランキングは、Samsung Electronicsが前年比31.6%増の759億米ドルで、2018年以来初めてIntelから首位を奪還した。

[永山準,EE Times Japan]

 Gartnerは2022年1月19日(米国時間)、2021年の世界半導体売上高の前年比25.1%増の5835億米ドル(速報値)になったと発表した。半導体メーカー別売上高ランキングは、Samsung Electronicsが前年比31.6%増の759億米ドルで、2018年以来初めてIntelから首位を奪還した。

 世界半導体売上高が5000億米ドル超となるのは初めてといい、同社リサーチバイスプレジデントを務めるAndrew Norwood氏は「2021年は、世界経済が立ち直るにつれ、半導体のサプライチェーン全体、特に自動車産業で半導体不足が顕在化した。結果、旺盛な需要に加え、物流や原材料の値上げが重なり、半導体の平均販売価格(ASP)が上昇。2021年の全体の売上増に貢献した」と述べている。

 また、5G(第5世代移動通信)スマートフォン市場も好調で、生産台数は2020年の2億5000万台に対し、2021年には5億5500万台と2倍以上に増加した。Norwood氏は、「米国のHuaweiへの制裁によって他の中国スマホメーカーがシェアを伸ばし、Qualcomm、MediaTek、Skyworksなどの5Gチップセットベンダーの成長を促した」と説明している。一方で、Huaweiのチップ子会社HiSiliconは、2020年の82億米ドルから2021年には10億米ドル程度にまで収益が減少した。

世界半導体メーカー別売り上げランキング トップ10【速報値】(単位:百万米ドル)
2021年
順位
2020年
順位
メーカー名 2021年
売上高
2021年
市場シェア
2020年
売上高
成長率
(2020年比)
1 2 Samsung Electronics 75,950 13% 57,729 31.60%
2 1 Intel 73,100 12.50% 72,759 0.50%
3 3 SK hynix 36,326 6.20% 25,854 40.50%
4 4 Micron Technology 28,449 4.90% 22,037 29.10%
5 5 Qualcomm 26,856 4.60% 17,632 52.30%
6 6 Broadcom 18,749 3.20% 15,754 19%
7 8 MediaTek 17,452 3% 10,988 58.80%
8 7 Texas Instruments 16,902 2.90% 13,619 24.10%
9 10 NVIDIA 16,256 2.80% 10,643 52.70%
10 14 AMD 15,893 2.70% 9,665 64.40%
その他 257,544 44.10% 209,557 22.90%
合計 583,477 100% 466,237 25.10%
出所:Gartner

メモリ好調でSamsungが大きく成長

 デバイスカテゴリー別にみると、メモリが最も好調で、2021年の売上高は前年比421億米ドル増の成長を見せたという。これは2021年における世界半導体市場全体の売上高成長分の33.8%に相当するという。同社は、成長の主な要因として、リモートでの勤務や授業およびエンターテインメントの需要増に応じたハイパースケールクラウドプロバイダーのサーバ展開の拡大、PC/ウルトラモバイルのエンドマーケット需要の急増を挙げている。なお、メモリの中ではDRAMが最も好調で、2021年の売上高は925億米ドル増加、成長率は40.4%となった。同社は、「サーバやPCの旺盛な需要によりDRAMの供給不足が生じ、年間を通じて2桁のASPを記録した」と説明している。

 こうした結果、2021年の半導体メーカー別売上高ランキングは、Samsung Electronicsが前年比31.6%増の759億米ドルで、2018年以来初めてIntelから首位を奪還した。Samsungのメモリ売上高は2021年、前年比34.2%増の成長を見せたという。2位に転落したIntelの売上高は前年比0.5%増の731億米ドルだったが、「上位25社のベンダーの中で最も低い成長率だった」(Gartner)という。

 トップ10には、今回新たに前年14位だったAMDが前年比64.4%増の成長を見せてランクイン。一方で、2020年に9位だったキオクシアがトップ10から転落、日本企業が姿を消す形となった。

【訂正:2022年1月20日18時38分 初出時、5Gスマートフォン市場に関し、「生産規模は2020年の2億5000万米ドルに対し、2021年には5億5500万米ドル」としていましたが、Gartnerのプレスリリースに誤りがあり、正しくは「生産台数は2020年の2億5000万台に対し、2021年には5億5500万台」でしたので、訂正いたしました。】

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