ガラケーを片手にしみじみ。
この記事は、2022年2月7日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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皆さんは機種変更したあと、古い携帯電話をどうしてますか? 私は、なんというか青春時代の思い出が詰まっているように感じて捨てる気になれず、ドイツに引っ越した今でも手元に置いています。
具体的にはSH901iSやSH704i、F04Aなんかが棚の隅においてあり、まれに触ってみることもあります。パカッっと開いて(ほんとうにたまに充電して)電源を入れると当時の感覚がよみがえり、とても懐かしいのですが、当然、画面や写真を見ると現在のスマホとの大きな差を実感します。
そんなことをたまにしているからこそだと思いますが、先月、OMNIVISIONが2億画素のイメージセンサー「OVB0B」をスマートフォン向けに開発したという発表を取材した際に「あぁ、ついにここまできたのか」としみじみ感じました。
「OVB0B」は、2億画素を世界最小「同社」の画素サイズ0.61μmで実現したもので、16セルのビニング機能や位相差検出機能なども備えたハイエンドスマホ向けの製品です。なお、2億画素のスマホ向けイメージセンサー自体は、既に2021年9月、Samsung Electronicsが「ISOCELL HP1」を発表しており初めてではありません(※ISOCELL HP1の画素サイズは0.64μm)。両社の2億画素イメージセンサーを搭載したスマホはいずれも今年中に登場する見込みのようです。
改めて「2億画素」と聞くと、「この間(十数年前)まで、130万画素くらいの写真で喜んでいたのになぁ」と感慨深いものがありました。
さて、近年のこうしたスマホ向けイメージセンサーの多画素化や微細画素化は、成熟するスマホ市場において各イメージセンサーメーカーが競合との差別化を図るなか、市場シェア2位のSamsungが主に先導して進めてきたものです。
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