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サプライチェーン混乱も「ニューノーマル」、増収増益のルネサス地震影響も「一定程度封じ込めた」(1/4 ページ)

ルネサス エレクトロニクスは2022年4月27日、2022年12月期(2022年度)第1四半期(1〜3月期)決算を発表した。2022年度第1四半期業績(Non-GAAPベース)は、売上高3467億円(前年同期比70.2%増)、営業利益1355億円(同829億円増)、当期純利益901億円(同575億円増)で大幅な増収増益になった。

» 2022年04月28日 08時45分 公開
[永山準EE Times Japan]

 ルネサス エレクトロニクスは2022年4月27日、2022年12月期(2022年度)第1四半期(1〜3月期)決算を発表した。2022年度第1四半期業績(Non-GAAPベース)は、売上高3467億円(前年同期比70.2%増)、営業利益1355億円(同829億円増)、当期純利益901億円(同575億円増)で大幅な増収増益になった。

 2022年3月に発生した福島県沖地震および停電の影響はあったものの、自動車向け半導体、産業・インフラ・IoT(モノのインターネット)向け半導体ともに引き続き需要は旺盛で、第1四半期業績は、前年同期比、前四半期比ともに増収増益になった。

2022年12月期第1四半期決算概要(Non-GAAPベース)[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

予想も上回る、増収増益

 同社の2022年度第1四半期の売上高は予想比でも3.2%増となった。為替影響のほか内製製品については生産リードタイムの短縮、アウトソース品についてはリプライの改善などによる結果という。

 売上総利益率も、予想比で2.8ポイント増。生産ミックスの改善が主な要因といい、生産回収についても予想比で微増していたものの、3月の地震による稼働停止の影響で相殺されたとしている。また、営業費用が37億円減となった結果、営業利益率も予想比から4.6%の上振れで着地した。

 下図は、売上高の四半期ごとの推移だ。売上高は前四半期比10.3%増の実績で、売上総利益率は同4.1ポイント増の58.4%、営業利益率は同7.7ポイント増の39.1%となった。

左=売上高の四半期推移/右=2022年度第1四半期の売上高、売上総利益率、営業利益率[クリックで拡大] 出所:ルネサス エレクトロニクス

 事業別にみると、自動車向け半導体事業が売上高1539億円で前年同期比49.0%増、前四半期比16.9%増。売上総利益率は同2.7ポイント増の51.8%、営業利益率は同7.6ポイント増の37.4%だった。

 産業・インフラ・IoT(モノのインターネット)向け半導体事業は売上高1898億円で、前年同期比96.5%増、前四半期比5.8%増。売上総利益率は同5.0ポイント増の64.1%、営業利益率は同6.4ポイント増の39.1%だ。

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