2つ目は、状態モニター機能だ。充電状態出力モニター用のCSO端子では、従来のLEDドライブによる表示に加え、充電レベル/状態を周波数で示すタイプを用意。充電レベル(60%以下、60〜90%、90%以上)や満充電、充電停止、エラーを、プルアップ抵抗を用いてマイコンに伝えることができる。さらにマイコンで電池電圧を直接監視するバッテリー電圧モニター機能も搭載。「従来、別途高価なバッテリーフューエルゲージICでなければできなかった機能を簡易的にだが、追加投資なしで実現できるようになる」としている。
3つ目は各種用途や給電入力への対応だ。3.5〜28Vという幅広い給電/充電対応によるワイヤレス給電、エナジーハーベストへの対応のほか、クレードルを用いた接触式充電時には、CSO端子が入力電源ラインを変調することによる2線式通信を用い、前述の充電状態出力/通信が可能となる機能を実現している。
同社の担当者は、「ウェアラブル機器は価格やデザイン上の制限の他、汗や汚れなどの問題があり、端子数はできるだけ減らしたいという要望がある。本製品を用いれば電源ラインだけで充電状態出力/通信が可能となる」と説明した。
また、充電中のシステムオフ機能もオプションで用意。説明担当者は、「特に補聴器や医療関連のセンサー、ワイヤレスイヤフォンなどで要求がある」と説明していた。
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