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» 2022年06月23日 11時30分 公開

ワイヤレス電力伝送で実際に電子機器を動作させる福田昭のデバイス通信(369) imecが語るワイヤレス電力伝送技術(23)(2/2 ページ)

[福田昭,EE Times Japan]
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置き時計や温度センサーなどの電源をワイヤレスで供給

 最初の実験例は水晶振動子方式の置き時計(クオーツクロック)である。電源電圧は1.5V、消費電流は100μAなので、消費電力は150μWとなる。

ワイヤレス電力伝送によって低消費電力機器を動かす。クオーツクロックの例[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

 次の実験例は液晶ディスプレイ付き温度センサーである。電源電圧は1.5V、消費電流は15.33μAとかなり低い。消費電力は23μWしかない。

ワイヤレス電力伝送によって低消費電力機器を動かす。液晶ディスプレイ付き温度センサーの例[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

 最後の実験例は、温度と湿度を測定して結果を無線で本体に送信するセンサー端末である。このようなシステムは「ワイヤレスウェザーステーション(Wireless Weather Station)」と呼ばれる。45秒ごとに823ミリ秒の期間で測定結果を無線でバースト送信する。無線信号送信時の電力は3.5mW(電圧は3V、電流は1.17mA)とそれなりの大きさがある。ただし無線信号の送信は間欠的で間隔は45秒とかなり長いので、平均電力は64μWと低くなる。

ワイヤレス電力伝送によって低消費電力機器を動かす。温度と湿度を測定して結果を無線で本体に送信するセンサー端末(「ワイヤレスウエザーステーション(Wireless Weather Station)」)の例[クリックで拡大] 出所:imecおよびEindhoven University of Technology(IEDMショートコースの講演「Practical Implementation of Wireless Power Transfer」のスライドから)

(次回に続く)

⇒「福田昭のデバイス通信」連載バックナンバー一覧

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