Littelfuse、米国スイッチメーカーの買収を完了:1928年創業のC&K Switches
Littelfuseは2022年7月19日(米国時間)、電気機械スイッチを手掛ける米国のC&K Switches(以下、C&K)の買収が完了したと発表した。
Littelfuseは2022年7月19日(米国時間)、電気機械スイッチを手掛ける米国のC&K Switches(以下、C&K)の買収が完了したと発表した。
出所:Littelfuse
C&Kは本社を米国マサチューセッツ州に置く、1928年創業のスイッチメーカー。高性能な電気機械スイッチと相互接続ソリューションの設計/製造を手掛けており、Littelfuseは、「工業、運輸、航空宇宙、データ通信などさまざまな市場において確固たる国際的地位を築いている」と説明している。
Littelfuseは2022年4月8日(米国時間)、C&Kを5億4000万米ドルで買収すると発表していた。Littelfuseはこの買収資金を手元資金と借入で調達した。C&Kの年間売上高は2億米ドルを超えており、業績報告では同金額がLittelfuseのエレクトロニクスセグメントに計上される予定だ。
Littelfuseのエレクトロニクス・ビジネス上級副社長兼ゼネラルマネージャー、Deepak Nayar氏は、「両社が一体となることでテクノロジーと生産能力が大きく強化され、各業界の顧客に対して包括的なソリューションを提供できるようになる。また、両社の事業は相互補完性が高く、それぞれの製品開発モデルと世界的な拠点網の相互活用が可能になる」とコメントしている。
LittelfuseのC&K買収による効果[クリックで拡大] 出所:Littelfuse
- Littelfuseジャパン、日本でのサポート体制を強化
Littelfuseジャパンは、筑波事業所を活用したローカルサポート体制の強化などにより、日本市場での2桁成長を持続し、2025年には全社に占める日本での売上高構成比を現在の約2倍となる10%規模に拡大していく計画だ。
- 幅広い製品群をあらゆる用途へ、SiCパワーICにも注力
1927年の創業以来、ヒューズやポリマーPTC、TVSダイオードといった回路保護素子を手掛けてきた米Littelfuse。同社の日本法人であるLittelfuseジャパンでは2020年4月、それまで取締役営業本部長を務めていた亥子正高氏が代表に就任した。同氏に、日本での戦略や、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響などを聞いた。
- 車載用保護素子、モーターとIVIで増える需要
Littelfuse ジャパン(リテルヒューズ ジャパン、以下Littelfuse)は「人とくるまのテクノロジー展2019 横浜」(2019年5月22〜24日、パシフィコ横浜)で、同社が豊富にラインアップをそろえる回路保護素子や、パワー制御系の半導体製品などを展示した。
- TEの一部を買収したLittelfuse、車載で活路を
回路保護部品を中心に展開するLittelfuseは、2015年11月にTE Connectivityの一部事業を3億5000万米ドルで買収した。買収した事業の日本法人であるLittelfuse ジャパン合同会社で社長を務める蓮沼貴司氏に、国内における自動車分野の取り組みについて聞いた。
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