ローデ、52.6GHz対応のシグナルスペアナを発表:5G NRのFR2周波数帯をカバー
ローデ・シュワルツは、対応周波数レンジを最大52.6GHz(オプション追加で最大54GHz)に広げたシグナルスペクトラムアナライザー「R&S FSV3050/R&S FSVA3050」を発表した。
ローデ・シュワルツは2022年9月、対応周波数レンジを最大52.6GHz(オプション追加で最大54GHz)に広げたシグナルスペクトラムアナライザー「R&S FSV3050/R&S FSVA3050」を発表した。FR2周波数帯を完全にサポートするなど、5G NRテストの要求に応えた。
R&S FSV3050/R&S FSVA3050の外観 出所:ローデ
R&S FSVは、複雑な測定のセットアップを簡単/迅速に行えるよう設計された製品。解析帯域幅は最大200MHzで、研究室や生産ラインにおける計測作業に適しているという。これに対しR&S FSVAは、高いダイナミックレンジに加え、−127dBc/Hzという低位相雑音を実現した。解析帯域幅は最大1GHzである。
R&S FSV3050/R&S FSVA3050は、FR2のn262帯域である47.2〜48.2GHzを標準構成でカバーしている。R&S FSVA用のオプション「R&S FSV3-B54G」を追加すれば、54GHzまでの信号解析が可能になる。このため、5G NRテストの他、航空宇宙や防衛産業用機器に搭載されるフィルターやアンプ、導波管といった電子部品の性能評価などにも活用できる。
測定性能を向上させるオプション「R&S FSV3-B710」も用意した。R&S FSVおよびR&S FSVAに追加すれば、位相雑音性能を高めDANL(表示平均雑音レベル)を低減できる。さらに、R&S FSVAでは周波数レンジの下限を2Hzに引き下げることが可能だという。
- ローデ、43.5GHz対応のベクトルネットアナを発売
ローデ・シュワルツは、最高43.5GHzのネットワーク解析機能を備えたベクトルネットワークアナライザー「R&S ZNB43モデル」を発表した。
- ローデ、ソースメジャーユニット市場に参入
ローデ・シュワルツは、電流と電圧を供給しながら、同時に高い精度で計測できるソースメジャーユニット(SMU)2機種を発売し、これを機にSMU市場に参入する。
- 6Gも見据えたハイエンド変調信号源、キーサイト
キーサイト・テクノロジーは2022年4月27日、汎用のシグナルジェネレーター「M9484C VXG」を発表した。2019年2月に発表した「M9384B VXG」の後継機種で、変調信号源としては最上位機種となる。
- アンリツ、妨害波形を生成するソフトウェア発売
アンリツは、5G(第5世代移動通信)やLTE(Long Term Evolution)端末/モジュールの妨害波試験に必要な、妨害波形を生成するためのソフトウェアを開発、販売を始めた。
- アンリツ、IoT機器向け5G評価ソリューション
アンリツは、5G(第5世代移動通信)評価ソリューションとして、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A Entry Model」を開発した。IoT機器の5G接続性やサービス品質の評価を、比較的低コストで行うことが可能になる。
- IoT向け5G規格「NR-RedCap」対応機器、2023年に登場か
「NR-RedCap(New Radio Reduced Capability)」は、移動体通信の標準化団体「3GPP(3rd Generation Partnership Project)」が近く発表予定のアップデート仕様で、5G(第5世代移動通信)スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスや、セキュリティカメラなどのIoT(モノのインターネット)デバイスの開発を促進すると期待される。現在これらのデバイスは、ほとんどが4G/LTEネットワークで提供されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.