SambaNovaのシステムは既に米国の国立研究所である「Lawrence Livermore National Laboratory(LLNL)」に設置されているが、同研究所の発表によると次世代版へのアップグレードを予定しているという。
LLNLのLivermore ComputingでCTOを務めるBronis de Supinski氏は「より大型でマルチラックという特徴を持つ、SambaNovaの次世代DataScaleシステムが配備されるのを楽しみにしている。このソリューションと、LLNLの至る所にある従来のクラスタを統合することにより、この技術はプログラムにより重要な影響をもたらすようになるはずだ。新しいDataScaleシステムは、全体のスピード、性能、生産性を大幅に高めることから、2〜6倍の性能向上を期待している」と述べた。
2PFLOPS超えのGPGPUを開発した、中国新興企業
2022年8月21〜23日にオンラインで開催された「Hot Chips」において、中国の新興企業Biren Technology(以下、Biren)がステルスモード(製品や開発の中身を明らかにしないこと)を脱し、データセンターにおけるAI(人工知能)学習と推論向けの大型汎用GPU(GPGPU)チップの詳細を明らかにした。同社の「BR100」は、TSMCの7nmプロセス技術に基づく537mm2のチップレット2つで構成されている他、CoWoS(Chip on Wafer on Substrate)パッケージに4つのHBM2eを積層している。