足元の市況については、共通して、「民生機器向けについては厳しい状況になっているが、産業機器や自動車向けについては、一時期の過熱ぶりは収まったものの堅調な状態が続いている」との回答が返ってきます。ですが、メモリの不調ぶりを考えると、「産業機器や自動車向けについては堅調」という回答は「本当なのかな」と少し疑ってしまうわけです。
この記事は、2022年12月8日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。
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2022年も残すところ半月とちょっとになりました。編集部内でも、年末年始の記事企画の相談が始まり出しました。私個人も年明けの企画に向けて半導体メーカーやエレクトロニクス商社のトップへのインタビュー取材を重ねており、先週から今週にかけてそのピークを迎えつつあります。
年始の企画に向けた取材ですので、来年、2023年の展望が主な取材テーマになり、取材の中心はおのずと半導体/エレクトロニクス市況についてになります。
足元の市況については、共通して、「民生機器向けについては厳しい状況になっているが、産業機器や自動車向けについては、一時期の過熱ぶりは収まったものの堅調な状態が続いている」との回答が返ってきます。
ただ、ご存じの通り、2022年後半から半導体の代表的な製品であるメモリは供給過多に陥り、価格が大きく崩れ、メモリメーカーの減産が始まるなど、かなり苦しい状況に陥っています。メモリが崩れれば、他の半導体製品も厳しい状況に陥るのがこれまでのパターン。メモリの不調ぶりを考えると、「産業機器や自動車向けについては堅調」という回答は「本当なのかな」と少し疑ってしまうわけです。
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半導体ファウンドリーの世界で“ジャイアントキリング”はあるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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