2023年4月、次世代スマートソリューションや最先端技術、イノベーションなどを総合的に紹介する国際展示会が、香港コンベンション&エキシビションセンターで開催される。香港入境の規制撤廃後、初めての本格的な国際展示会の再開となる。
香港貿易発展局は2023年4月12〜15日にかけて、次世代スマートソリューションや最先端技術、イノベーションなどを総合的に紹介する3つの国際展示会を、香港コンベンション&エキシビションセンターにて開催する(プレスリリース/参加登録サイト)。
一つ目は、今回初めて開催される「InnoEX(イノエックス)」(旧「International ICT Expo」)で、「Connecting the World with Innovations for Better Living」をテーマに掲げる。B2B(Business to Business)、G2G(Goverment to Government)など、業界や政府間での協業促進を目的とし、スマートシティーやスマートリビング、スマートビジネスをテーマに、次世代のI&T(Innovation & Technology)ソリューションが展示される予定だ。
InnoEXには、香港のスマートシティー開発企業や、香港サイエンス&テクノロジーパーク(HKSTP)、スマートシティーコンソーシアム、Big Data for Business(B4B)などのテクノロジー団体の他、Huawei、Hikvisionなどの中国本土の企業、日本、カナダ、フランスの企業も出展する。自律走行シミュレーションツール、体圧を感知し自動で高さを調節するスマートピロー(まくら)、IoT(モノのインターネット)/AI(人工知能)技術を搭載した物流ロボット、ライティングショー演出向けのドローンなど、エレクトロニクスに関するさまざまな技術が展示される予定だ。
各国政府や、I&T分野の研究所/学術機関から専門家を招き、技術の商業化に関して議論を展開する「InnoEX Forum」も開催される。サステナビリティを踏まえた発展や、時代に応じた技術や仕組みの導入、最新の技術動向などが議論のテーマになっている。
基調講演には、AI技術を手掛けるアジアの大手企業ADDO AIの共同創設者兼CEO(最高経営責任者)であるAyesha Khanna氏および、311 Institute創設者のMatthew Griffin氏が、AIやオートメーションなどについてビジョンを語る。他にも、タイのデジタル経済振興庁のNuttapon Nimmanphatcharin氏、MEDEF(フランス企業連盟)の持続可能都市議長を務めるGerard Wolf氏、モビリティおよび物流業界向け無人運転ソリューションを手掛ける中国Uisee Technologiesの会長兼CEOを務めるWu Gansha氏といった著名な業界リーダーらが登壇する。
InnoEXの他、「香港エレクトロニクス・フェア(春季版)」「香港インターナショナル・ライティング・フェア(春季版)」という2つの展示会も同時開催される。香港貿易発展局は、これらの展示会について、「明るくスマートな未来都市に向けた明確な道筋を提供する次世代の戦略やソリューションが示されるだけでなく、世界中から集う多彩な企業が、進展するトレンドをキャッチし、巨大なビジネス機会を捉えることができるプラットフォームの場と期待されている」とコメントしている。
香港は、海外からの旅行者に対する入境措置やワクチン接種要件を撤廃し、世界中および中国本土との自由な往来を全面的に再開した。今回の展示会は、入境制限の撤廃後、初めての本格的な国際展示会の開催となる。なお、展示会はオンラインでも開催される(開催期間は2023年4月12〜22日)
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