SEMIは2023年4月12日(米国時間)、半導体製造装置(新品)の2022年世界総販売額が過去最高の1076億米ドルを記録したと発表した。
SEMIは2023年4月12日(米国時間)、半導体製造装置(新品)の2022年世界総販売額が2021年比5%増の1076億米ドルになり、過去最高を記録したと発表した。
販売額を地域別にみると、中国が283億米ドルで、前年比では5%減となったものの3年連続で最大市場となった。2位は台湾で同8%増の268億米ドル。台湾は4年連続のプラス成長になり、2021年に2位だった韓国を上回った。3位になった韓国は前年比14%減の215億米ドルと、大幅なマイナス成長になっている。
地域 | 2022年 | 2021年 | 前年比成長率(%) |
---|---|---|---|
中国 | 28.27 | 29.62 | ▲5% |
台湾 | 26.82 | 24.94 | 8% |
韓国 | 21.51 | 24.98 | ▲14% |
北米 | 10.48 | 7.61 | 38% |
日本 | 8.35 | 7.80 | 7% |
欧州 | 6.28 | 3.25 | 93% |
その他地域 | 5.95 | 4.44 | 34% |
合計 | 107.64 | 102.64 | 5% |
2021〜2022年半導体製造装置市場(地域別、単位10億米ドル) 出所:SEMI/SEAJ |
4位の米国は前年比38%増の105億米ドル、6位の欧州は前年比93%の63億米ドルと、それぞれ大きく成長した。この他、5位の日本は同7%増の84億米ドル、東南アジア諸国を含むその他地域は同34%増の60億米ドルに増加している。
なお、装置分類別では、ウエハープロセス用処理装置の販売額が前年比8%増、その他前工程装置も同11%増となった。2021年に旺盛な成長を遂げた組み立ておよび、パッケージング装置は、2022年は同19%減になったほか、テスト装置も同4%減のマイナス成長だったという。
SEMIのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)、Ajit Manocha氏は、「2022年の半導体製造装置販売額が過去最高を記録したのは、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)や自動車などの主要エンドマーケットの長期的成長とイノベーションを支えるために生産能力を増強する業界の動きに起因している。さらに、この結果はパンデミック時に表面化した半導体サプライチェーンの制約を将来的に回避しようとする各国の投資と決意を反映している」とコメントしている。
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