将棋は、半導体と同じくらい奥深く、味わい深い世界なんですね。
この記事は、2023年7月3日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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2023年6月18日に再放送されたNHKスペシャル「羽生善治52歳の格闘〜藤井聡太との七番勝負」は、AI(人工知能)技術との向き合い方について示唆に富む、とても興味深い番組でした。羽生善治九段と藤井聡太六冠(初回放送日の2023年4月15日当時)が対決した、第72期ALSOK杯王将戦の舞台裏に迫ったものだったのですが、「羽生善治九段が、AIとどう向き合っているのか」も垣間見える内容だったからです。
藤井聡太竜王名人が、AI研究で将棋の腕を磨いてきたというのは、将棋に全く詳しくない筆者も知っているほど、よく知られているかと思います。番組によれば、将棋界では現在、多くの若手が、作戦の選択でAIの評価値を重視するそうで、それ故、評価値が低い(つまり勝てない)戦法はどんどん使われなくなっているといいます。
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