ソシオネクストは2023年8月10日、インド・ベンガルールに新拠点を開設し、設計開発力を強化すると発表した。同年8月16日に開設予定で、ソシオネクストの米国子会社であるSocionext Americaの支店として運営される。
ソシオネクストは2023年8月10日、インド・ベンガルールに新拠点を開設すると発表した。設計開発力の強化を狙う。同拠点は、同年8月16日に開設予定で、ソシオネクストの米国子会社であるSocionext Americaの支店として運営される。
新拠点が設置されるベンガル―ルは、先端技術やソフトウェア企業が集まる「インドのシリコンバレー」として知られていて、多数の研究施設や数百もの工科大学があるという。
新拠点の開設について、ソシオネクスト 取締役執行役員常務 グローバル開発本部長の吉田久人氏は「事業拡大に対応するための拠点として戦略的にベンガルールを選択した。当社はここ数年の著しい事業成長の中、顧客によりよいサービスを提供するために研究開発リソースの拡大に努めていく」とコメントした。
また、Socionext AmericaのSenior Vice President of Engineeringを務めるRajinder Cheema氏は「新たな国に拠点を持つことは、より深い理解のもとに事業規模の拡大を図ることができる。今回の新拠点開設は、現地の市場、人材、投資機会など、当社の成長や多様化に新たな機会をもたらすだろう」と語った。
ソシオネクストは2023年7月28日、2024年3月期(2023年4月〜2024年3月)第1四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比53.9%増の614億円、営業利益が同80.7%増の101億円、経常利益が同67.2%増の111億円、純利益が同57.2%増の80億円と、大幅な増収増益となった。
増収増益の理由について同社は「特に先端テクノロジーでの製品売上が増加した。ソシオネクストは2020年3月期以降、7nm以細のデータセンター/ネットワーク、オートモーティブなどの注力分野において、カスタムSoC(System on Chip)商談の獲得が増加している。また、その一部において開発が完了し量産段階に移行していることが、売上水準の拡大に寄与している」と説明した。
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