グローバルでの半導体製造装置への投資額は、2023年第3四半期には前年同期比で11%減少した。地域別では中国が唯一増加していて、増加率も42%と大きい。中国を除くとグローバルでの投資額は前年同期比31%減少したことになる。
半導体製造装置の市場規模は、2023年は前年比6%減の1000億米ドルに着地する見込みだ。内訳を見ると、前工程製造装置は前年比4%減、テスト装置は同16%減、後工程製造装置は同31%減となっている。2024年には、後工程製造装置とテスト装置の回復により、半導体製造装置市場は同4%増となる見込みだ。さらに、2025年には同18%増となり、1200億米ドルを超える規模に成長すると予測している。
地域別では、中国/台湾/韓国が引き続き大きな投資を行っていく見込みだが、全体に占める割合は低下していく。2021年にはこの3つの国/地域が、世界全体の投資額の78%を占めていたが、今後、他地域で新規の投資が拡大し、2025年にはこの割合は65%まで低下すると予測している。
半導体市場の拡大に伴い現在、世界各地で生産能力の拡大が進められていて、2022年から2026年までに稼働する工場は96カ所になる見込みだ。地域別では中国が30カ所と突出しているものの、米国や欧州、日本、東南アジア諸国においても以前より多くの工場が操業を開始する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.